ボラカイ・パラワン・ダバオの知識
パラワン島の知識
“フィリピン最後の秘境”と称されるパラワン島は、手付かずの自然が残ったエリアです。特にバラワンの海はフィリピンが有する7,641の島々のなかでも、随一の美しさとされています。ジュゴンやマメジカ、パラワンクワガタといった希少な動植物が生息し、世界でも数少ない胡蝶蘭の原産地でもあります。さらにセント・ポール国立公園にある世界最長の地下河川や、海洋生物の宝庫と呼ばれるトゥバタハ岩礁国立公園は、世界遺産に登録。またパラワン島北部に位置するコロン島やブスアンガ島などは、1島1リゾートの高級ホテルが点在するエリアです。
アクセス
パラワン島へは島の中央に位置するプエルト・プリンセサ国際空港まで、マニラからPALほか国内線各社が1日数便就航しています。所要時間は約70分。またセブからもセブパシフィック航空を使い、約70分でアクセスできます。さらにパラワン島北部に位置するエルニド・リオ空港にも、マニラからエアスイフトが所要時間約65分の国内便を毎日就航しています。
代表的なリゾートエリア
プエルトプリンセサ
パラワン州の州都であるプエルトプリンセサは、パラワン島中央部に位置します。東側にはスールー海が広がり、なかでもホンダ湾にはアイランドリゾートや美しい無人島が点在。ダイビングなどマリンスポーツが楽しめます。またプエルトプリンセサはセント・ポール国立公園内にある地底川と洞窟が世界遺産に指定されていることでも知られ、船を漕いで探検に繰り出すアクティビティが人気です。潮の干満でできた地底川は、全長8.2km。水深が干満によって変化し、最大14mにもなります。コウモリや大トカゲ、珍種の蝶が生息し、ジャングル・トレッキングを楽しみたい方におすすめです。
ほかにもプエルトプリンセサはワニ園やベトナム難民キャンプ、囚人村など、“最後のフロンティア”と呼ばれるにふさわしいアドベンチュラスなスポットの宝庫となっています。
コロン島
パラワン島の北側、カラミアン諸島にあるコロン島は、このエリアが“フィリピン最後の秘境”とされる理由の際たる場所。コロン島海域には絶滅危惧種のジュゴンが生息し、ジュゴンウォッチングが人気です。また浅いところだと深度約3m地点から沈没船が観察でき、ダイビングスポットとしても知られています。コロン島の景観を見渡すなら、島の頂上に位置するカヤンガン展望台へ。
ここからはアジアで最も高い透明度を誇るカヤンガン湖が一望でき、まるで楽園のような眺めを目にすることができます。なおカヤンガン湖は海水30%+淡水70%という珍しい汽水湖で、コロン島にある11の湖のうち同じ汽水湖であるバラクーダ湖も、ダイバーから人気です。
エルニド
プパラワン島北端に位置するエルニドは、エルニド村とその沖合に浮かぶ約50の無人島から成るエリアです。島々のほとんどが大理石でできており、500m級の岩山と紺碧の海、白砂のビーチ、ココナッツ林と熱帯雨林が混在する秘境感が人気の理由となっています。エルニドには4つのアイランドホッピングツアーがあり、それぞれ美しいラグーンや洞窟探検、シュノーケリングスポットなどを巡ります。
朝出発し夕方頃戻る1日コースが主流で、特に人気なのがAコースにあるビッグ・ラグーン。カヤックでラグーンに入り、透明度の高い浅瀬で熱帯魚と泳ぐシュノーケリングが定番です。ダイナミックな自然を感じられるエルニドはリピーターも多く、水上コテージが広がるリゾートエリアも有します。