マニラ・マニラ周辺の知識
マニラの知識 1
正式名称を「メトロマニラ」とするマニラは、ルソン島に位置するフィリピンの首都です。美しく整備された高層ビル群や大型商業施設のほど近くには、旧城壁都市イントラムロスをはじめとする遺跡や歴史的建造物が残され、モダンでありながら歴史も感じさせる街並みはマニラならではと言えます。観光地としては大きく4つのエリアに分けられます。マニラ湾沿いのベイエリアにはイントラムロスがあるほか、複数の統合型リゾートが点在。内陸側のマカティエリアやオルティガスエリアはビジネス地区で、大型ショッピングモールや高級ホテルが並びます。ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)エリアは、最新の高級開発地区。日本の三越も年内にオープン予定など、高層ビルやショップ、ホテル等が続々オープンしています。
アクセス
マニラの空の玄関口はニノイ・アキノ国際空港。日本からは羽田空港、成田国際空港、新千歳空港、中部国際空港、関西国際空港、福岡空港の6つから直行便が運航しています。所要時間は約4〜5時間です。ニノイ・アキノ国際空港は4つのターミナルを有し、第1〜3の各ターミナルより車で約30〜40分の場所に国内線専用の第4ターミナルがあります。空港タクシーは料金前払いのクーポン制で、一般タクシーより割高なものの安心して利用できます。
歴史的名所
イントラムロス
フィリピンを統治すべく1571年にスペイン人が建てたマニラ最古の旧城壁都市を、イントラムロスと呼びます。城壁内のロマネスク風建築は太平洋戦争末期にほぼ壊されたものの、石造りの教会のなかではフィリピン最古のサン・アグスチン教会が現存しており、マニラで唯一の世界遺産に登録されました。その向かいにはスペイン統治時代のコロニアル様式の家屋を再現した博物館カサ・マニラが。ここでは当時の特権階級の生活様式を公開しています。
またイントラムロスの北の一角にあるサンチャゴ要塞跡は、スペインやアメリカによるフィリピン統治下で軍事的に最も重要な役割を果たしていた場所です。イントラムロス内でも特に目を引くマニラ大聖堂は、1571年に建てられました。なおイントラムロスを観光する際は、エコツーリズム推進の一環で導入された竹製自転車「バンバイク」を使ったバンバイクエコツアーがおすすめです。
リサール・パーク
リサール・パークは広大な緑と芝生、噴水が美しい公園です。園内にはフィリピン独立運動の先頭に立った国民的英雄ホセ・リサールの記念像が鎮座し、記念碑の下にはリサールが埋葬されています。公園の東端には「アグリフィナサークル」という大きな地球儀があり、その周囲はローラースケートリンクになっています。ほかにも花時計やマニラ水族館、中国庭園、日本庭園を擁します。
マニラ湾
マニラ湾沿いは昔から港町として栄えてきました。マニラ湾に沈む夕日は“東洋の真珠”と呼ばれ、インドネシアのバリ、日本の釧路と並んで「世界三大夕景」とされています。真っ赤に燃える夕焼けは、マニラに来たら一度は見ておきたい絶景。日没前は多くの人がマニラ湾に訪れます。なおマニラ湾沿いを走る大通り「ロハス通り」は、ヤシの並木による南国らしさと、通り沿いに並ぶ近代的なビルやホテルによる都会らしさの両方を感じさせます。
ショッピングスポット
ショッピング天国でもあるマニラには魅力的な大型商業施設がいくつもあります。マニラ湾が見渡せるSMモール・オブ・アジアや、映画館やスケートリンクを併設しているSM メガモールはその代表例です。また高級ブランドも取り揃えているグリーンベルトやパワープラント・モールも多くの人で賑わいます。ローカル気分を味わいたいときやお土産探しには庶民派ショッピングモールのマーケット!マーケット!へ。毎週土曜日に開かれるサルセド・サタデイ・マーケットはおしゃれな屋台が並んだ活気あふれるマルシェで、新鮮な肉や魚、野菜、お惣菜やパン、スイーツまで販売されています。
その他の観光スポット(美術館&博物館&テーマパーク)
マニラにはフィリピンについて学べる施設から、SNSで話題のフォトジェニックな場所まで、気になる観光スポットが目白押しです。フィリピンの歴史や文化に触れるならアヤラミュージアムや国立美術博物館、国立自然史博物館に足を運ぶと良いでしょう。フォトジェニックなスポットなら、その名の通りデザートがテーマの博物館デザートミュージアムがおすすめ。また科学博物館のザ・マインド・ミュージアムや、フィリピン各地の文化や伝統が学べるラクバイ博物館といった、体験型施設も注目です。フィリピン初の海洋テーマパークであるオーシャン・パークでは、水槽での展示のほかアシカのショーやドクターフィッシュ体験、さらには鳥や動物と触れ合えるコーナーまで揃っており、大人も子供も楽しめます。