(本リリースは4月20日にフィリピン観光省本省から発表された発表文の抄訳です)

フィリピン観光省は、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)の第21回グローバルサミットが4月20日からマニラで始まり、フィリピンの観光産業の回復について、今後10年間の経済成長と雇用創出で予測されているデータを引き合いに出しながら、明るい見通しが示されたことを発表しました。

WTTCグローバルサミットがフィリピンで開催されるのは今回が初めてです。開会記者会見で、WTTC会長兼CEOのジュリア・シンプソン氏は、新型コロナウイルスのパンデミックが続く中、着実な回復基調にあるフィリピンの観光産業を活性化するためのベルナデット・ロムロ・プヤット観光大臣の継続的努力に対し、次のように賞賛の言葉を贈りました。

「専門家の分析によると、フィリピンの旅行・観光産業は回復への道をしっかりと歩んでいることがわかります。この成長は主に国内旅行がけん引したもので、プヤット大臣のリーダーシップの賜物です」

さらに、シンプソン氏は次のように述べました。

「今後10年間の旅行・観光産業の年平均成長率は6.7%と予想されており、フィリピン全体の年平均成長率である5.6%を上回る見通しです。また、旅行・観光産業における雇用は毎年平均3%増加し290万人の新規雇用を生み出し、フィリピンの全雇用の21.5%を占めると予測されています」

一方、プヤット大臣は、WTTCの前向きな発言に感謝の意を表し、特にフィリピンが各地域の観光産業の活性化に懸命に取り組んできたことに言及しました。

「外国人観光客の受け入れを中断していた約2年間に、フィリピンは世界に開かれた国になるための準備に注力してきました。私たちは、お客様、観光産業従事者、そしてコミュニティの安全を確保するためのガイドラインを導入しました」

そして、開会にあたって、プヤット大臣は次のように述べました。

「このサミットを通じて、旅行と観光が経済、社会に与える影響について、認識を深めていただきたいと思います。また、特に外国からのお客様には、安全とウェルビーイングが私たちの優先事項であることを確約したいと思います。観光産業では、すでに回復の兆しが見えており、海外旅行ができる国も増えつつあります。皆さんの参加は、より安全で、よりレジリエントな、そしてより持続可能な観光産業の再建へのコミットメントを意味します 」

(左から)ジュリア・シンプソンWTTC会長兼CEO、ベルナデット・ロムロ・プヤット観光大臣、 アーノルド・ドナルド WTTC議長(カーニバル・コーポレーションCEO)

WTTCグローバルサミットは、航空会社や空港、ホテル、旅行業界、金融、テクノロジー業界など、観光産業にかかわるすべての業界関係者が一同に会し毎年開催される世界最大規模の観光国際会議です。

4月21日~22日の2日間のセッションでは、最新の旅行トレンド、持続可能な投資の見通し、非接触型サービスと人と人とのつながりの両立、環境保全、安全安心な旅行のあり方、シームレスな国際移動、旅行・観光産業におけるフェアネスなどの重要なトピックについて議論が交わされます。

 

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Press Release_WTTCグローバルサミットがマニラで開催.pdf