駐日フィリピン大使館、観光省、農業省の協力のもと、日本・フィリピン国交正常化65周年を記念して、「フィリピンフェア」が4月1日から4月30日まで、帝国ホテル 東京にて開催されます。

フィリピンの魅力と言えば、すぐに思い浮かぶのが、美しい海と白い砂浜ですが、他にも多くの魅力があります。その一つが、アジア、マレー、スペイン、アメリカなどの異なる文化の影響を受けた、フィリピンならではの食文化です。

フィリピンの料理は、多彩な食材の味をストレートに届ける調理法で料理されることが多く、実は、日本人の口にも親しみやすいのが特徴です。

フィリピンの味わい深い料理とその文化について知っていただけるこの機会に是非、日本にいながらフィリピンへの美食の旅をしてみませんか?

フィリピンフェア メニューのご紹介

※料金はすべて消費税込。

シュリンプかき揚げ“ウコイ”をマンゴー風味のチリソースで ¥2,800

エビやカボチャ、玉ねぎ、人参などを使用し、かき揚げのようにカリカリとした食感が特徴。一緒に添えたソースは、マンゴーの甘さとシラチャ―ソースのほど良い辛さがアクセントとなっており、前菜やお酒のおつまみにもぴったりの一品です。

ウコイはフィリピンのラグナ州が発祥の地とされ、エビをかき揚げ風に揚げたシンプルでとても美味しいフィリピン料理・前菜です。現地では、海老の殻は、風味とカリカリ感を高めるため、剥かないのが特徴です。フィリピンでは、人気のあるストリートフードでもあり、通常、「メリエンダ(午後の軽食)」の時に他の屋台料理と一緒に出されることが多いです

ビガン・ロンガニーサをバーガー仕立てで ¥3,000



豚ひき肉を使ったソーセージ“ビガン ・ロンガニーサ”、ジューシーでにんにくと胡椒が効いたビガン・ロンガニーサのパテを、クリーミーなカッテージチーズやパイナップルと重ねてバーガーに仕立てました。

ルソン島北部にあるビガン市は、フィリピンを植民地にしたスペインによって16世紀に建てられた街です。ユネスコの世界遺産にも登録され、スペイン風の街並みと何世紀にもわたる国際貿易の歴史がある魅力的な都市です。
ビガン・ロンガニーサは、この地を起源とする名物で、長きにわたる貿易の歴史から、ニンニクと胡椒などのスパイスをふんだんに使い、香り豊かなソーセージです。他の地域のロンガニーサと大きく違い、小ぶりでふっくらとしていて、甘みがないのが特徴です。

ポークアドボ ココナッツとレモングラスの香りで ¥3,300



フィリピンの代表的な家庭料理“アドボ”はお酢を効かせた煮物。大きめにカットしたジューシーな豚肉を干しシイタケとともにお酢で煮込み、ニンニク、ローリエ、黒胡椒を加えてフィリピン風に仕上げました。

※ アドボはスペイン語で「マリネ」や「漬け込む」という意味があり、フィリピンでは酢に漬け込んでから煮込んだ肉料理のことをアドボ呼んでいます。

この酢で調理する方法は、フィリピン固有のもので、もともとは、食品の保存を目的とした手段として取り入れられたとされています。
今では国民食的存在になり、アドボは、それぞれの家庭で独特のレシピがあり、作った翌日が一番美味しいと言われています。

フィリピンフェアで提供されるのは、ルソン島南部(ビコール地方)でよく見られるココナッツミルクを使用したバリエーションです。食文化の面で有名なビコール地方ですが、その一つの特徴は、ココナッツミルクと唐辛子を使った辛い料理が多いことです。

バナナの揚げ春巻き ココナッツムースを添えて ¥2,000



フィリピンのローカルスイーツであるバナナの春巻き“トゥロン”。バナナと紫イモのジャムを薄い皮で巻いて揚げ、ココナッツのムースとバナナのソース、マンゴーを添えた温かいデザートです。フィリピンチョコレートを飾っています。

トゥロンは、現地の屋台でよく売られている国民的なスイーツで、おやつやデザートとして親しまれています。 日本の黄色いバナナではなく、「サバ」と言う緑色の調理用バナナを使って作るのが現地流です。サバの他にジャックフルーツを一緒に入れて作ることもあります。トゥロンの作り方はお店や家庭によって様々なバリエーションがあります。

ウォーター リリー(ノンアルコール) ¥1,500



フィリピンの川に浮かぶスイレンの葉をイメージしてマリーヴシェフが考案したカクテル。フィリピンでポピュラーな柑橘カラマンシーとソーダの酸味の効いたキリっと爽やかな味わいで、飾ったすだちとしその葉の香りがアクセントになっています。

カラマンシーはフィリピンを中心に東南アジアで栽培が盛んな果物です。通年で収穫できることから、四季柑や四季橘とも呼ばれています。沖縄のシークワーサーやすだちと形状は似ていますが、成分や風味は異なり、強い酸味が特徴です。

シェフのご紹介

フィリピンフェアでは、大使館推薦のフィリピン人シェフ、マリーヴ・イノマタ氏監修の香り豊かな本場仕込みのフィリピン料理をご堪能いただけます。

マリーヴ・イノマタ氏(駐日フィリピン共和国大使館推薦シェフ)東京2020 オリンピック・パラリンピック大会期間中、政府関係者や報道関係者向けの料理を担当。

現在はフィリピン政府観光省がフィリピン料理普及のために制作している動画「#おうちでフィリピン」の料理を監修するなど、日々文化交流に食を通して貢献している。