フィリピンの歴史に触れるなら、スペイン統治時代の16世紀につくられたマニラ最古の地区の一つと言われるイントラムロスがおすすめです。


約400年経った今も16世紀の面影を残す街並みが残り、石造りの建物や教会を眺めていると、まるでタイムスリップしたような気分に。歩いて回れるほどの広さに見どころがたくさんあるのも嬉しいポイント。今回は、そんなイントラムロス観光で外せない5つの定番スポットをご紹介します。
 

石造りの教会でマニラ唯一の世界遺産
サンアグスチン教会(San Agustin Church)

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マニラで唯一の世界遺産に登録されている歴史的建造物。1599~1606年に建てられたフィリピン初のスペイン建築様式の教会で、石造りの教会としてはフィリピン最古。教会内はバロック風のインテリアで、パリから取り寄せられたシャンデリアや、イタリア人アーティストによる壁画や祭壇を見ることができます。


 

歴史を感じる要塞跡
サンチャゴ要塞跡(Fort Santiago)


イントラロムスの北の一角に位置し、かつてスペインやアメリカがフィリピンを統治していた頃に、軍事的に最も重要な役割を果たしていた場所。城門内には「リサール記念館」があり、英雄ホセ・リサールが使っていた机や服、当時描かれた絵画などが展示されています。


 

ヨーロッパの雰囲気漂う大聖堂
マニラ大聖堂(Manila Cathedral)

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イントラムロス内部でも目を引く1571年創建の大聖堂。戦争や自然災害で建物が破壊されたため、1958年に再建されました。再建時には、創設当時と同じ石彫りやロゼッタ窓が採用されました。ステンドグラスの窓はフィリピンの国教がキリスト教になったことを祝い設置されました。サイド・チャペルには3つのモザイクが施されています。


 

スペイン統治時代の上流階級の家を再現した博物館
カサ・マニラ(Casa Manila)


イントラムロス内にあり、石畳みのルナ通りを挟み、「サン・アグスチン教会」のちょうど対面にある博物館。スペイン統治時代のコロニアル様式の家屋を再現し、家具、調度品、絵画など当時の特権階級が住んでいた豪邸の生活様式を公開しています。館内には、レストラン、ホテル、骨董品店、ハンディクラフト・ショップ等があります。


 

フィリピンの英雄が眠る市民憩いの場所
リサール・パーク(Rizal Park)


広大な緑と芝生と噴水が美しい公園。園内にはフィリピンの国民的英雄「ホセ・リサール記念像」があり、記念碑の下にリサールが埋葬されています。ロハス大通りを挟む海側の部分は三日月(ルネタ)の形をしているため、別名「ルネタパーク」とも呼ばれています。少し離れた場所には大きな花時計やマニラ水族館、中国庭園、日本庭園などがあります。


 
いかがでしたでしょうか?
いつもとひと味違う体験をするなら、エコツーリズム推進の一環として実施しているイントラムロスの名所を竹製自転車「バンバイク」で探検できるバンバイクエコツアーや馬車に乗りながらゆっくりと名所を巡る馬車ツアーもおすすめです。