マニラには「アジアベストレストラン」に選ばれる名店がいくつもあります。フィリピン料理をベースにイノベーティブ・フュージョンを提供するトーヨー イータリーや、フィリピン料理とイタリアンをかけあわせ人気急上昇中のグレース・パークがその一例。また同ランキング受賞歴を持つ店がリニューアルしたギャラリー バイ チェレでは、モダンキュイジーヌが味わえます。

ほかにも海外で修行を積んだシェフが手がける店も多く、ローカル食材を使いクリエイティブな料理を生み出すザ・ヘルムのシェフは、世界で最も予約の難しい名店「ノーマ」での修行経験が。アメリカのブルックリンで20年間レストラン経営を行なったオーナーが手がけるパープル ヤムは、食材へのこだわりから完全予約制を取っているなど、予約必須なレストランばかりです。

マニラに来たからにはフィリピン料理もぜひ味わいたいところ。ショッピングモールに店舗を構え、本場の味が手軽に楽しめるチェーン店は旅行者の強い味方です。フェリー・ジェイズ・キッチンは創業者の母フェリシダのレシピを再現した家庭料理を提供しており、ティラピアのスウィートプラムソース煮やエビのスチームなどシーフード料理を豊富に取り揃えています。

フィリピン料理のなかでもパンパンガ州の料理がメインのアベレストランは、シェアするのにぴったりのボリューム感です。フィリピンの代表的なデザート「ハロハロ」を名物とするラゾンズ オブ グアグアは、幅広い年齢層に人気。セントロ1771ではコンビーフのシニガンやフライド・ケソンプティ（揚げカッテージチーズ）など、伝統的なフィリピン料理をモダンにアレンジしています。

国内に複数店舗を展開するカジュアルでフォトジェニックなカフェがマニラには多く集います。フローズンヨーグルト専門店のBLK513は、ギリシャヨーグルトに活性炭が入った黒色のフローズンヨーグルトが名物。フィリピンの人気インスタグラマーであるマーティン・ホー氏が経営するサニーズ・カフェは、内装もかわいいと若者から人気です。

ベンチ・カフェはフィリピン発のファッションブランド「Bench」が手掛けるカフェ＆レストラン。メニューにはモダンアレンジを加えたフィリピンの家庭料理が多く、旅行者も気軽に利用できます。京都発のコーヒーロースターであるアラビカ フィリピンは、ブランドマークの「%」が目を引くパッケージで、トレンドに敏感な人々で連日賑わっています。

おしゃれでムード満点なバーがそこかしこにあるマニラでは、夜にバーホッピングを楽しむのもおすすめの過ごし方です。サロン・ド・ニンは“東洋のパリ”と称された1930年代の上海社交界をイメージしたバー＆ラウンジで、お店オリジナルのピンクシャンパンとカクテル「ニン・スリング」などが味わえます。

５つ星ホテルコンラッド・マニラにあるCラウンジはマニラ湾を一望できる抜群のロケーションで、ワインのセレクションも充実。隠れ家的バーなら、倉庫内に店を構えるバンクバーや、隠れ扉の先にあるホテルバーザ・バックルーム・バーに足を運んでみましょう。

大都市マニラにはその看板にふさわしい５つ星ホテルが勢揃いしています。マニラ湾沿いにそびえる高級ショッピングセンターのエス・メゾン高層部に位置するコンラッドマニラや、ニノイ・アキノ国際空港第3ターミナルに隣接するヒルトン・マニラ、2018年にオープンしたボニファシオ・ハイストリート近くのグランド ハイアット マニラがその筆頭です。

またマニラ中心外のマカティ地区には名門ホテルも多く、敷地内に２つのホテルを併設するラッフルズ＆フェアモント マカティや、親しみやすいアヤラタワーとモダンなマカティタワーの２タイプから客室を選べるザ・ペニンシュラマニラも位置しています。全長250mとフィリピン最高レベルのタワービルに構えるシャングリ・ラ ザ・フォート マニラのように、高層ビルとしての顔も持つホテルも少なくありません。

マニラには近年、ホテルやカジノ、ショッピングモール、アミューズメント施設などを集めた統合型リゾートが増えています。なかでも2009年にオープンしたリゾート・ワールド・マニラはマニラ初の統合型リゾートで、5つ星ホテルのマニラ・マリオット・ホテルやレミントン ホテルなどいくつものホテルが並び立ちます。マニラ湾の眺めを楽しみたいなら、オカダマニラやシティ オブ ドリームズ マニラがおすすめ。

また2018年に世界で最も豪華なホテルに選ばれたソレアリゾート&カジノは、劇場や高級ブティックも併設されフィリピン初の高級統合型リゾートとして知られています。

ビジネスでマニラを訪れる方には、中心街に位置した好立地のホテルがおすすめです。ニューワールドマニラベイホテルはマニラの中心街であるマテラ地区にある５つ星ホテルで、ビジネスにも観光にも便利。オルティガス商業ビジネス地区での仕事が多ければ、５つ星のマルコ ポーロ オルティガス マニラが利用できます。大型ショッピングセンターのSMマカティに隣接するデュシタニ マニラも、マニラ中心部に位置し空港からは車で約30分とビジネス利用向きです。

直行便で約４〜５時間のマニラは、週末＋αで行く２泊３日の短期旅行にぴったりな旅先です。１日目の夕方到着後ホテルにチェックインしたら、ギャラリー・バイ・チェレやトーヨー イータリーといった美食家をうならせる最旬レストランでお食事を。戻った後はホテルのスパを堪能し疲れを癒やしましょう。

２日目はイントラムロスで世界遺産のサン・アグスチン教会を散策。竹製自転車バンバイクを使ったエコツアーがおすすめです。ボニファシオ・グローバル・シティ（BGC）のハイストリートでランチをとったら、SMモール・オブ・アジアやグリーンベルトなど大型モールでショッピング。夜はアベ レストランをはじめローカルレストランでフィリピン料理を堪能しつつ、バーホッピングへ。最終日はホテルライフを満喫したのち、渋滞を考慮し早めに空港へ出発しましょう。