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マニラ・マニラ周辺の知識

マニラ周辺の知識 2

北ルソンの知識(クラーク&スービック&バナウエ&ビガン)

首都マニラも擁するルソン島は、7,641の島々をもつフィリピンでも最大の島です。特に北部に広がる北ルゾンは世界遺産の宝庫で、「天国への階段」と呼ばれるバナウエ・ライステラスや、古きスペイン統治時代の街並みが残されています。またアメリカ軍基地の名残や、国際的なビジネスの重要拠点となっている場所も。ここではクラーク、スービック、バナウエ、ビガンの4つのエリアを紹介していきます。

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『北ルソンの知識』

クラーク

マニラの北西に位置するクラークは、ホテルやカジノ、ゴルフコースといった媒楽施設や、英語留学校等の施設を有するエリアです。また旧米軍クラーク空軍基地の跡地は経済特別区に指定されており、日系他、各国企業が進出しています。ちなみに隣接するアンヘレス市にも中級クラスのホテルや英語留学校の施設があり、ふたつの地区はともに20世紀最大の噴火を記録したピナツボ火山の登山口でもあります。

お祭り

毎年2月上旬に開かれるフィリピン国際気球フェスティバルは、フィリピンで最も長く続いてきた航空スポーツイベントです。1994年にパンパンガ州にあったアメリカのクラーク空軍基地跡で始まって以降、年々規模を拡大し、今や世界中から10万人以上の来場者が訪れる国際イベントとなりました。バラエティに富んだ熱気球のほかにも、ヘリコプターのディスカバリーフライトやパラグライダー、スカイダイビングなど見どころ満載です。

おすすめスポット

クラークで外せない観光地として挙げられるのが、クラーク・パレード・グラウンズ。クラーク国際空港からは車で10分ほどの大きな公園で、アメリカ軍騎兵隊のストッツェンバーグ砦の練兵場やポロ競技場として使われていました。今でもスポーツや観光、レジャーイベントによく利用されています。

また海辺側に位置するラス・カサスフィリピン・デ・アキュサルも、ぜひ足を運んでほしいリゾート施設。クラークから2〜3時間で行ける広大な敷地には、18世紀の古き良き建造物や文化遺産が建ち並び、全205室の客室は伝統的でありながらモダンも感じさせるラグジュアリーな内装が魅力です。

スービック

マニラから車で約2時間半、クラークからも車でアクセスできるスービックは、かつて世界最大とされた在外米海軍基地があったエリア。1992年にフィリピンへ返還されたのち、現在はスービック・ベイ・フリーポート・ゾーンとして生まれ変わりました。アジアの中心に位置するため各主要都市へアクセスしやすいことや、海路も空路も有することなどから外国企業が多数進出しており、今や一大産業タウンとなりつつあります。

また観光開発も盛んで、ルソン島有数のビーチであるバロイ・ビーチも擁します。目の前に広がるスービック湾は、沈船ダイビングでも人気。アメリカの巡洋艦「USSニューヨーク」や日本の捕虜船「大漁丸」などが眠っています。

おすすめスポット

スービックでは自然を感じられるアクティビティがおすすめです。ジャングル環境サバイバルトレーニングキャンプでは、竹を使った皿やスプーンの作り方、火の起こし方など、先住民アイタ族が培ったジャングルでのサバイバル術が学べます。またウォール・クライミングをはじめ、各種アクティビティも体験可能です。

一方スービックベイ・フリーポートゾーンの森にあるズービック・サファリは、フィリピン唯一の“タイガーサファリ”。野生に近い形で暮らす30頭ものトラを間近で観察できることで人気です。クロコダイルへの餌やりや、トラの赤ちゃんとの記念撮影も楽しめます。

バナウエ

バナウエはルソン島の中央を走るコルディリェーラ山脈の真ん中付近に位置します。マニラからは車で約10時間でアクセスでき、北ルゾンの代表的な景観ともいえるバナウエライステラスがあることで有名なエリアです。

おすすめスポット

バナウエに来たら、バナウエ・ライステラスは外せないスポットです。「天国への階段」「世界の8番目の不思議」などと称される棚田で、平に伸ばした場合、地球半周分にあたる2万kmにも及ぶ長さを誇るとされています。

山岳地帯の少数民族イフガオ族が2,000年以上かけ手作業で耕してきたバナウエ・ライステラスは、1995年に世界文化遺産に登録されました。通年来訪できますが、ベストシーズンは田植えの時期の2〜3月と、稲刈りの時期の6〜7月。海抜1,500mにあるため見晴らしがよく、山岳ガイドを雇ってトレッキングも楽しめます。

ビガン

北ルソンの西海岸に位置するビガンは、16世紀のスペイン統治時代に建設された古都。1999年には町の一画が世界遺産に登録されました。特に目抜き通りのクリソロゴ通りは、石畳の道を二輪馬車「カレッサ」が行き来し、当時にタイムスリップしたかのような雰囲気が漂っています。通りには骨董品や民芸品の土産物屋が並び、ビガン地方で盛んな家具造りの様子も見られる場所です。

マニラからは国内線でラワグ空港まで約1時間、そこから車で約2時間の空路を使うルートか、長距離バスや車で約8時間でアクセスできます。

おすすめスポット

ビガンにはクリソロゴ通りのほかにも、スペイン統治時代を感じさせるスポットが多数あります。ビガンのシンボルのひとつであるバンタイ ベルタワーは、1591年に建てられた鐘楼で、最上階からはビガンの美しい街並みが見渡せると人気です。またこのエリア最古とされるローマ・カトリック教会のバンタイ教会は、ネオゴシック様式にロマネスク様式要素を取り入れた正面(ファサード)のデザインが特徴的です。

ほかにも、中国から伝来した陶器はビガンの名産のひとつ。粘土製の陶器「ブルナイ」が伝統工芸として残っており、工房では職人が壺や花瓶を作る様子が見学できます。旅の思い出に購入するのも素敵です。

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