アジア唯一のカトリック教国で、国民の約93%がキリスト教徒であるフィリピンには、スペイン植民地時代に建てられたカトリック教会や大聖堂など、宗教施設が点在しています。クリスマスシーズンの12月16日から25日までの9日間、教会では毎日ミサが行われ、キリストの生誕を祝います。教会の多くは、旅行者でも見学することができ、名建築の数々に魅了しています。
今回は、数ある教会の中でも歴史的建造物をはじめ、フィリピンを代表する教会を厳選してご紹介。美しい教会巡りをお楽しみください。

サンアグスチン教会(San Agustin Church)

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マニラで唯一の世界遺産に登録されている歴史的建造物。1599~1606年に建てられたフィリピン初のスペイン建築様式の教会で、石造りの教会としてはフィリピン最古。教会内はバロック風のインテリアで、パリから取り寄せられたシャンデリアや、イタリア人アーティストによる壁画や祭壇を見ることができます。

バクラヨン教会(Baclayon Church)

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首長ラジャ・シカトゥナのホームタウンであるバクラヨンに、1595年に建設されたボホール最古級のカトリック教会です。外観は、荘厳な佇まいを見せる石造りを利用した造りになっています。

サント・ニーニョ教会(Sto. Nino Church)


1565年にスペインの植民者レガスピとウルダネタによって建てられたフィリピン最古の教会。マゼラン・クロスが入る八角堂の通りを隔てた北側にあります。1568年11月1日焼失、1602年再建、1628年再度破壊、1740年に再建修複。教会の守護聖人サントニーニョ (幼きイエスキリスト像)は、ポルトガル人の探検家フェルディナンド・マゼランがファナ女王に贈ったもの。

サンタ・マリア教会(Santa Maria Church)

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18世紀に建造された教会で別名「ヌエストラ・セニョーラ・デラ・アスンシオン教会」と言われています 。1993年に「バロック様式教会群」のひとつとして世界遺産に登録されました。教会全体を包む巨大な赤レンガが印象的で厳かな雰囲気です。

モロ教会(Molo church)


モロ教会は、1831年スペイン統治時代に建てられたゴシック様式の美しい教会で、イロイロ市で最も賑わうモロ広場に隣接しています。ピラミッド型をした二つの赤い尖塔がシンボルで、セメントがなかった時代に造られたため、サンゴ礁と石灰岩でできているのが特徴です。

バンタイ教会(Bantay Church)

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ビガンの隣町バンタイにあるローマ・カトリック教会で、イロコス地方で最も古い教会の一つです。教会は第二次世界大戦中に損傷を受けましたが、1950年に再建されました。

サントロサリオ教会(Sto Rosario Church)

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1882年に珊瑚石を使って建てられたカミギン州サガイの町にある教会。環境に配慮した材料を使用していることから「緑の教会」と呼ばれることもあります。教会内には、流木のシャンデリアをはじめ、サワリ(竹の皮を編んだもの)とレンガで作られた祭壇や観葉植物が出迎えてくれます。

いかがでしたでしょうか?
アジア唯一のカトリック教国であるフィリピンは、9月ごろからクリスマスのデコレーションがスタート。10月になると街はクリスマスモードに。この季節に訪れると、普段とはまた違った街並みを楽しめるのでおすすめです。